チラシの裏@なお

訳の分からない取り留めのない話題をひたすらツイートしてたが尺が足りないのでブログ作ってみただけ。

ダノンアレグリア引退と以降の芝世代別最強馬についての考察

2021年11月21日阪神マイルチャンピオンシップ(G1)にて、現マイル最強格のグランアレグリア(5歳牝)が優勝し引退レースにて有終の美を飾った。おめでとう。

 

随分前にはなるがスマートファルコンが引退してからしばらく好きと言える馬が見つからなかった私の目を引き付けたレースが2020年高松宮記念。テンから逃げること確実だった逃げ馬モズスーパーフレアを追込み馬が交わすのはいくらなんでも無茶苦茶。もちろん道中遅いペースで馬群が凝縮してれば不可能ではないが、あいにく追い込みたいグランアレグリアには不利な重馬場にして逃げるパワー系のモズスーパーフレア。このレース最後の直線は是非JRAのホームページで観て欲しいんだが、ホント残り200m最後の最後までグランアレグリアの姿がどこにもいない。だが、最後恐ろしいスピードで差してくる女王の姿がそこにはあった。

 

さて、今回のマイルチャンピオンシップ(以降マイルCS)でグランアレグリア引退、来週のジャパンカップ(同JC)、そして暮れの有馬記念にてクロノジェネシス引退となる。そのため芝路線の世代別の力関係が大きく変わる可能性が高い。

 

中央競馬は1200m以降400mごとに主な重賞レースが組まれそれぞれを得意距離とした馬たちが熱戦を繰り広げている。

1200m付近=短距離

1600m付近=マイル

2000m付近=中距離

2400m付近=中距離

それ以上=長距離レースみたいに大まかに分かれている。その中でも2000m程度の距離戦がマイル馬や2400m以上でやってきた実績馬たちの守備範囲が被るいわば係争地で毎週、熱戦が繰り広げられている。

 

昨年2020年の暮れ、最強馬アーモンドアイが引退した。彼女は3歳のG3シンザン記念を直線ほぼ最下位から別次元の脚で差し切り、牝馬3冠はおろか引退までに海外を含めてG1を9勝もした。主に2000m付近の中距離を主にマイルG1でも活躍していた。彼女のレースを見たことのない人は是非JRAのホームページから視聴してみることを推奨したい。一般に競馬で有利な脚質は「逃げ先行」である。しかし「追込み」で直線一気に差し切って優勝する快感はすさまじいものがある。要するに追込み脚質はロマンの塊だといえる。

 

さてそんな当時最強馬だったアーモンドアイが引退し、次はどの馬の時代になるのか…1歳下のクロノジェネシスが同じく中距離路線なのでそれっぽい。アーモンドアイに勝ち切った経験のあるグランアレグリアはマイルが主(次走で1200mG1優勝して2階級制覇)だが既に女王と呼ばれるに相応しかった。また当時3歳世代にクラシック三冠コントレイル、牝馬三冠デアリングタクトもいた。2020年JCでアーモンドアイと三冠馬2頭コントレイルとデアリングタクトの直接対決には日本競馬界が大いに沸いたのは記憶に新しい。

 

そして今あげた主だった実績馬たちが早晩引退するという。するとどうなるか?現在の4歳コントレイル世代は、クラシック三冠馬コントレイルの後がイマイチつながらないような印象を受ける。皐月賞、ダービー2着サリオスも古馬になりパッとしない戦績で、ヴェルドライゼンデ、ガロアクリーク、アリストテレス(長距離)も今一つ。クラシック路線外だとレイパパレ、ウインマリリンなどがいるが中でも阪神JF(G1)を勝ったレシステンシアがマイル路線で頑張っている感じ。とはいえ世代としてコントレイルなしには小粒感が否めず、エフフォーリアや本日のマイルCS2着のシュネルマイスターなど3歳世代に覆い尽くされそうなイメージだ。

 

現5歳ダノンアレグリア、クロノジェネシス世代こそ主だった実績馬が軒並み早期引退して繁殖入りしてしまう。既に引退したサートゥルナーリアも含めて。現役で残っているのは気難しいダノンキングリーやモズベッロくらいか。

 

現6歳、引退したアーモンドアイ世代は既に引退したラッキーライラックくらいしかパッと思いつかないくらいだ。長距離のフィエールマンがいるがやはり中距離路線に確たる実績馬がいない。

 

結論としては、現3歳世代の黄金時代が始まる可能性が濃厚であろう。それに歴戦の古馬がいかに太刀打ちするかといった形が増えるのでは??やはり若干の物寂しさを禁じ得ないのは私だけだろうか。